さてさて、みなさん。 『ごまかす』ってどう思いますか? 『ごまかす』――。 漢字にすると『誤魔化す』。 その漢字があてられた意味は分かりませんが『魔』やら『化ける』やらが入っているからか、私はあまり『誤魔化す』という言葉にいい印象は受けません。 ので、できるかぎり『使わない』ようにしています。 その『漢字表記』ももちろん、その『行為』自体も極力使いません。 だから今日は特別な日なのであります。 なぜなら今日私はブログにその漢字表記をのせた上、あまつさえ『誤魔化す』努力までしようとしたのですから……。 年はともかくとして(!)、これでも一応『嫁入り前(嘘ではありません)の娘(これは嘘かも)』です。 『花も実も』ありませんが、『花も恥らう』乙女の気持ちまでもは未だ失ってはおりません。 『見栄っ張り』と呼ばれても仕方ありませんが、人前での『あれ』は結構恥ずかしいものなのでございます。 まぁ、何の事はないのですが、お腹がなってしまったのです。 最近良くなるんですが、何も会社で! しかも静まり返った瞬間に! その上、回りは全員殿方という状況で! なる事はないだろうと、その瞬間自分自身に突っ込みました。 突っ込みながらも、私は『いかにしてその音を誤魔化そうか』と即座に考えました。 方法その1……音を立てて座っている椅子で横スライディングする。 方法その2……机の引出しを開け閉めする。 方法その3……声を出してあくびする。 古典的な方法しか浮かびませんでした。 けど、私はどの方法も選びませんでした。 というか、選べませんでした。 私のお腹は近来稀に見るような音を発したのでございます。 ぎゅううううううううううううううううううううううううううううううう……るるん!!! 無理です、無謀です。 ありえない音量にありえない長さです。 この音を打ち消そうにも『その3』では息がもちませんし、『その2』の開け閉めを音が終わるまで繰り返したのではそれこそ挙動不審、かといって『その1』でも会社の壁を突き破らない限りは移動距離が足りません。 どうにも誤魔化しようがなかったのです。 本来、『気づかないフリ』をしていただける場面だったかと思います。 しかし私は思いました。 『あれだけの音に気づかないフリをするのも苦しかろう』と。 誤魔化すのも、気づかないフリをするのも苦しいのです。 そして人間誰しも苦しいのは御免のはずです。 そこで私は言いました。 「……お腹なった……」 確定事実しか言えませんでした。 私のこの呟きをもってその場はおさまるものだと、私は信じておりました。 けど後輩は言いました。 『めっちゃ聞こえました』と。 そんなんがってん承知のすけじゃい! 改めて言わずとも己の胸にのみ秘めおけい!(泣) 後輩の言葉に『ぐぅ』の音もでませんでした。
by id-from-bc
| 2006-01-31 23:08
| 日常
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