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うれしいぞ♪


母からピアスをもらった。


一応、会社と同じレベルで(?)私は母に『ほうれんそう(『報告』、『連絡』、『相談』)』を行う。
自分の身に起きた事やスケジュールなんかは(かいつまむ事もあるけど)とりあえず話す。
相手が聞いた話を覚えているかいないかはこの際置いておいて(いつも何度も聞き返すから多分覚えていない)、とりあえず話はするようにしている。
と言っても、私が二十歳を過ぎてからは『相談』という名目ではあっても私が『こうする』と決めた事を伝えているだけで、その上、母が多少嫌な顔をした所で私は自分の意見をほとんど曲げない。
曲げないけど、それなりに努力して母にも自分の意見を納得してもらえるよう対処はしている……と思う。



『え!?』
と言って母が私を振り返った。
それは私が社会人になって数ヶ月が経った頃。
私は母に
「耳鼻科に行ってピアスあけてくる」
と言った。
で、母は『え!?』となって『誰が?』と私に聞いてきた。

誰がも何も私です。

真っ向から反対はされなかったけど、多分母は嫌だったと思う。
母方の親戚は変な所でお堅い(失礼)人間が多かったりするので、一瞬一族の人間の顔が母の脳裏をよぎった事は想像に難くなかった。
けど、私は耳鼻科にまっしぐら♪
ピアスをあけてしばらくは、母はピアスには触れようとはしなかった。
それがいかなる心境の変化か、数年前から私がピアスを買おうとすると母が『それがいいんちゃう』というアドバイスをしてくれるようになり、ついぞ去年の私の誕生日にはプレゼントとしてピアスを買ってきてくれた。
ピアス仲間の友人からもらう事は結構あるんだけど、母からピアスをもらえる日が来るとは思ってなかったので、それはそれでかなり嬉しかった。
そして今回は何の記念日でもないのに、母は私に2つ目のピアスを買ってきた。
時計屋さんに切れた時計のバンドを交換しに行ったら、ピアスが安売りされていたらしい。
『これとな、もう一つあんたが好きそうなのあってんけど、こっちの方があんたの好きな色やったからこっちにした』
と母は言う。
『店の人がな、あんたに見せて気に入らんって言われたら交換してくれるって言ってたけどどうする?』
とも母は言った。


これでいいです。
っていうか、これがいいです。


いくつもあるピアスの中からこの一つを選ぶ時、母は私を思って選んでくれたんだから、これが正解なんだと私は思う。
交換する必要なんてどこにもないよ。
キレイな青紫の揺れるピアス、おめかしして出掛ける時につけるからね♪
うれしいぞ♪_f0007856_0254991.jpg

by id-from-bc | 2006-02-08 23:55 | 日常
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